著者は殺人を犯したことで徹底的に社会と自己の関わりを見つめ直す。
その見つめた悩みの数々が決して、著者だけのものではなく自分のことだと言われている気がする。
無知から来る感情や出来事に対して、著者が練った答えを出しているさまは説得力がある。
諦めや達観の心情と混沌が渦巻く心情の中を行ったり来たりしながら、不安定な波の中に自分も感情移入してしまう。
今普通に生活している裏側に、闇がある。
光があるところに闇があるように、付き纏うものなんだと分かる。
見ないふりなのか、ただ単に知らないだけなのか、自分にはその先に死があるような気もするが、分からない。
だってまだこの世には凄いことがあるって知っているから、未練のようなものかもしれない。
まだまだ、足掻いて足掻くしかないよ。このように自分は楽天家である。
と同時に全てを抱え切れるわけではないと自己中心的になる。
分からないことが多すぎる。社会に対し、他人に対し不平不満があれど自分はそれに対し解決できてるか、また疑問だ。誰かに対し何かを言うこともできないし認知し、理論で分かっていても生きてる以上は勝手にぶつかり合ってしまう。
ただ毎日少しずつ、社会に対して自分がなんとなく進んでいるのではないかと思う。
今まで見えなかった景色や、自分が脱皮していく感覚に出会えてよかったと思う。
不安はまだ尽きない。
人は毎日違うものに興味をし、不安定なものだとかいてあった気がする。
印象的だったのは、夢幻、知は力(フランシスベーコン)といった言葉。
フランシスベーコンは前、田中泯さんが言っていたので印象にあった。
これを機に資本主義や社会主義を見つめ直したい、自分の著者同様、無知であるから。
永山 則夫(ながやま のりお、1949年6月27日 - 1997年8月1日)は、1968年から1969年にかけて連続ピストル射殺事件(警察庁広域重要指定108号事件)を引き起こした刑死者(元死刑囚)である。北海道網走市生まれ。明治大学付属中野高等学校定時制中退。
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